Vol.23 No.3
Cover Story超耐熱合金

NIMS開発材「ニッケル基超耐熱合金」で作製されたタービン動翼は、超合金としては世界最高の耐用温度(1120℃)を示す。これに遮熱コーティングを施せば、冷却用空気を通す中空構造と相まって、航空機エンジンの離陸時の燃焼温度(約1600℃)にも耐える。実際にボーイング787のエンジンに採用され、世界の空を飛んだ。
ムラなく均一な質感は、結晶の向きが全方位そろった「単結晶」の証。単結晶は亀裂が発生しにくいことから、タービンの中でもとりわけ高温・高圧雰囲気で大きな遠心力がかかる場所で活躍する。表紙のタービン動翼は、実際に航空機エンジンで使用されたもの。
(写真・塚田直寛)