正確性の担保に妥協なし。 材料の化学組成を特定する
藤井 湧Yu Fujii
技術開発・共用部門 材料創製・評価プラットフォーム 表面・バルク分析ユニット エンジニア

「表面・バルク分析ユニット」では、多様な分析装置を用いて、材料組成や結晶構造、電子構造などの分析を行っています。私の専門は化学分析で、担当装置の一つが、一度に70種類以上もの元素を定量できる「誘導結合プラズマ発光分光分析装置(ICP-OES)」です。
ICP-OESによる固体試料の分析では、前処理として試料を溶液化します。溶液にすることで固体中の元素が均一に混ざり合い、試料の平均濃度組成を評価できるのです。非常に分解が難しい場合でも、先輩方が蓄積してきたノウハウをもとに最適な分解方法をデザインし、なんとしてでも完全に溶解化します。
さらに分析の妥当性確認のため、得られた分析値と、認証標準物質の標準値という、いわば“ものさし”との対比も欠かしません。元素によっては別の元素の発光波長と重なったり、含有量が微量であったりして、正確に検出できない場合があり、その見極めが重要なのです。どんな最先端材料にも対応できるよう、今後も研鑽を積んでいきます。

誘導結合プラズマ発光分光分析装置[Agilent5800]
[利用形態]
- 技術代行…NIMSスタッフがユーザーの代わりに機器を操作、解析する。
Profile


