そして、飛躍へ―

卒業生に質問!

2004年に「NIMS連携大学院」がスタートして以降、 600名以上の学生がNIMSを巣立っていきました。
今回お話を聞いたのは、企業で活躍する卒業生2人。
NIMSでの日々を振り返っていただきました。

堅山 瑛人Akito Tateyama

株式会社カネカ 筑波大学-NIMS連携大学院 中西(尚)研究室 博士課程修了

後藤 一希Kazuki Goto

東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社 筑波大学-NIMS連携大学院 宝野研究室(当時) 博士課程修了

Case #2

培うべきは“やりきる力”。
NIMSで築いた研究者人生の基盤

後藤 一希Kazuki Goto

筑波大学-NIMS連携大学院 宝野研究室(当時)博士課程修了 東京エレクトロンテクノロジーソリューションズ株式会社

博士号の学位記を手に、苦楽をともにした実験装置の前で。

後藤さんのキャリア
2016–  広島大学理学研究科 修士課程
2018–  筑波大学-NIMS連携大学院 博士課程
2021–  現職

Q1

NIMSでの大学院生活はいかがでしたか?

A

NIMS は研究方針をある程度自分で決めることができ、さまざまな実験の計画から実施まで、自らの手で進められる自由な環境でした。一方で、自分が掲げた研究目標を達成するために、休日や平日深夜まで実験やデータ解析、発表資料の作成などに取り組むことも多く、決して楽な日々ではありませんでした。しかし、この時期に培った研究のルーティンは、企業の研究者として働くうえでの重要な基盤となっています。ほかにも、実験結果について他者に伝える力、適切なデータ考察の方法、さらには議論の進め方など、研究職に求められる重要なスキルはNIMSで大きく鍛えられました。

Q2

在学中の印象深い思い出は?

A

私の研究では、NIMS で実験サンプルを作製し、もともと所属していた広島大学や外部の施設で実験・測定を行うのが常でしたが、その過程では何度も装置トラブルに見舞われました。そんなときに、すぐに代替案を考えて別の実験に舵を切ったり、最短での実験再開に向けてトラブルの原因究明に動いたりして、最終的によい実験データを得られたことは印象深い思い出ですし、その経験は確実に今の仕事に生きています。トラブル時にはNIMS の研究者やエンジニアをはじめとした多くの関係者に助けられました。そうした苦労を経て博士号を授与されたときは、本当に感慨深かったです。

Q3

学生生活を振り返って実感したことは?

A

「本当にやり切れるか」や「将来どうなるか」は、あまり深く考えすぎないことも重要だということです。それ以上に、いま自分がどんな研究をやりたくて、どうすればそれが実現できるかをとことん考え抜くこと。熱意をもって研究に取り組めば、自然と自らの知識や技術を惜しみなく共有してくださる方が増えていきます。私自身、そうした方々とはプライベートでも旅行に出かけるなど、とても良い人間関係を築くことができました。

Q4

卒業後のキャリアを考える際に意識したことは?

A

さまざまな選択肢や制約のなかで「自分がどうしたいか」を最優先に考えることです。私にとっては、NIMSで研究を続けることも大きな魅力でしたが、進学当初から「デバイス産業の最先端研究に関わりたい」という強い思いがあり、現在の会社に就職する道を選びました。アカデミアか企業か、どちらに進むとしてもNIMSで自分の研究をやり切った経験は必ず力となり、自信につながるはずです。


堅山 瑛人Akito Tateyama

株式会社カネカ 筑波大学-NIMS連携大学院 中西(尚)研究室 博士課程修了