Vol.23 No. 5
〈構造材料研究センター〉
“極限”を攻める
地震をはじめとした度重なる災害に加え、世界がカーボンニュートラル実現に向けて、その道筋を模索する中、社会の屋台骨である「構造材料」は、よりシビアな環境への適応力が問われている。
輸送機器や火力プラントの燃費向上には、これまで以上の軽量性や耐熱性が、次世代エネルギーインフラの構築には、低温や水素による脆性破壊の克服が求められ、さらには、そうした性能を長期にわたり維持するだけの耐久性が、持続可能な社会実現のカギを握る。
極限環境に打ち克つ構造材料を実現し、人々の命や生活を守り抜くために。
「構造材料研究センター」は、“産業界の基礎研究所”としての自負を胸に、創製技術や評価・解析技術を洗練化し、社会の要請に向き合っていく。

Research Highlights NIMSの研究最前線
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2023.11.16
軽量化の切り札「CFRP」リサイクルへの挑戦
軽量で強度が高く、耐熱性にも優れる「繊維強化プラスチック(FRP)」は、航空機の軽量化の要請が高まる中で存在感を増している。樹脂と炭素繊維から成るCFRPをはじめとした高分子系複合材料の専門家で、リサイクル性の付与という […]
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2023.11.16
金属3Dプリンタで信頼性の高い造形材を
金属の積層造形が、新たな材料作製法として期待されている。その利用に際しては、造形プロセスが従来手法と異なることで発生する造形材の結晶組織や特性の違いを理解した上で、用途に応じて造形条件を最適化する必要がある。草野正大はシ […]
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2023.11.16
「セラミックス基複合材料」で空の材料革命を起こす
耐熱性と軽量性に優れ、航空機エンジンへの一部採用を果たした「セラミックス基複合材料(CMC)」。耐熱性向上と適用範囲の拡大を目指し、CMC関連材料の性能評価に邁進する垣澤英樹に話を聞いた。 セラミックス基複合材料の躍進 […]
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2023.11.16
溶接が抱える大問題、「凝固割れ」の瞬間を捉える!
構造物をつくる上で不可欠な溶接技術だが、溶接中に発生する「凝固割れ」は構造物の寿命低下の一因になっている。柳樂知也は、SPring-8の放射光X線を利用し、凝固割れの発生メカニズムに迫っている。 溶接光で隠れた現象が“見 […]
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2023.11.16
広範囲かつ微細に3次元で。材料を観る“目”を研ぎ澄ます
構造材料を長期間使っていくうちに生じる、変形や破壊、腐食といった現象の数々。原徹は電子顕微鏡をベースにした解析技術によりそれらの現象のメカニズムに迫り、さまざまな研究の進展に寄与している。 進化を遂げる電子顕微鏡 ナノメ […]
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2023.11.16
物理の基本法則のみで耐熱材料の微細組織を予測!
航空機エンジンなどで長期使用される耐熱材料の特性を実験で評価するには、多くの時間とコストがかかる。佐原亮二は、コンピュータシミュレーションの高精度化により、特性評価や新材料開発の高速化を支えている。 正確なシミュレーショ […]
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