Vol.23 No. 6
〈磁性・スピントロニクス材料研究センター〉
磁力が未来を書き換える
データ流通量の爆発的な増加、消費電力量の増大……。
電気自動車のモーターにおいて駆動力を生み出す磁性材料や、ストレージでの読み書きや情報保持を担うスピントロニクス素子は常にそれら社会課題のただなかにあり、世界各国が高性能化に向けしのぎを削っている。
さらに、「磁石」ならではの性質、すなわち、磁気の源“電子スピン”に由来する多彩な物理現象は既存のデバイスからエネルギーマネジメントの在り方まで、未来像を大きく変える可能性を秘めている。
それら物理現象を材料の“機能”として昇華し、デジタルイノベーションにつなげること、ひいては、持続可能な社会を導くという決意を新たに、「磁性・スピントロニクス材料研究センター」は、磁気応用のフロンティアへと挑み続ける。

Research Highlights NIMSの研究最前線
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2024.02.09
磁気で熱を制御する「磁性熱動体」を創製!
磁気の起源である電子のスピンを使い、熱を自在に制御する「スピンカロリトロニクス」。この分野を牽引してきた内田健一は、これまでの成果を礎に応用研究へと乗り出している。 物理から、物質・材料へ 磁気・電気・熱のエネルギーは、 […]
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2024.02.09
グリーンイノベーションを導くバルク磁性材料を
カーボンニュートラルの実現に向け、持続可能で環境に優しい磁性材料のニーズが高まっている。バルク磁性材料開発において高い実績を持つホセイン・セペリ-アミンに、研究開発の現状を聞いた。 エネルギー問題に資する磁性材料 磁性材 […]
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2024.02.09
データ駆動で加速!HDD高容量化への挑戦最前線
IoT社会の進展に伴い、世界中でデータ量が急増している。膨大なデジタルデータを保存するのはデータセンターであり、メインストレージはハードディスクドライブ(HDD)だ。高橋有紀子はHDDの大容量化や革新的な磁気記録技術の開 […]
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2024.02.09
薄膜の磁性材料で挑むデジタルイノベーション
ハードディスクドライブ(HDD)の大容量化や、ビッグデータ創出をもたらす新規センサの開発。桜庭裕弥は薄膜材料を主軸に、それらの実現へとつながる材料研究を進めている。 「ハーフメタル」で挑む、次世代リードヘッドの実現 桜庭 […]
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2024.02.09
スピンの基礎物性に迫り、新原理のコンピューティングを
磁性薄膜材料で生じる、さまざまな磁気的相互作用や稀有な物理現象。葛西伸哉はそれらの活用に向けた基礎研究の推進と同時に、高効率な探索体制を築いている。 磁化の高効率な制御を求めて スピントロニクス技術の代表的な応用例である […]
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2024.02.09
世界最高記録、その先へ―― TMR素子の品質を追求する
次世代メモリ「不揮発性磁気抵抗メモリ(MRAM)」の中で情報保持を担う「トンネル磁気抵抗(TMR)素子」。介川裕章らは、その性能の指標となる値(TMR比)の世界最高記録を樹立。MRAMの大容量化や安定動作の実現に向け、T […]
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2024.02.09
数値計算で寄与!磁性材料開発の指針を示す
数値計算は、開発した材料特性の理論的な裏付けや、新材料開発の指針をもたらす極めて重要なものだ。三浦が率いる磁性理論グループは、磁性・スピントロニクス材料開発の“頭脳”として、材料の性能向上や新材料探索を支えている。 磁気 […]
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2024.02.09
最先端の解析装置を駆使し、金属材料の高性能化を目指す
電子顕微鏡や3次元アトムプローブなど、ナノ組織の詳細な観察が可能な高度解析装置。ナノ組織解析グループでは、これらを駆使したマルチスケール解析により金属材料の研究開発を支えている。グループリーダーの佐々木泰祐に話を聞いた。 […]
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