Vol.25 No. 3

水素エネルギー活用への挑戦、総力戦

水素攻略

脱炭素のカギを握る、水素エネルギー。
その大規模供給の実現に立ちはだかる壁を突破するには、
水を電気分解して水素を「つくる」、水素を液化して「ためる(はこぶ)」、安全かつ高効率に「つかう」
この3つのフェーズにおける技術革新が欠かせない。

その核心にあるのが「材料」だ。材料の性質ひとつで、水素製造や液化の効率も安全性も劇的に変わる。
有用なエネルギーでありながら、材料に「もろさ」というリスクをもたらす水素。
NIMSは今、「つくる・ためる・つかう」のすべての段階で、リスクと向き合い、材料のチカラを最大限に引き出すための研究を展開。
水素社会の実現に向けて、知と技術を結集した挑戦をつづけている。

X 線コンピュータトモグラフィ(X 線CT)で捉えた、鉄鋼の亀裂断面。カラー画像は、水素未チャージ材において亀裂が開口した量(開口変位)を色分けにより可視化したもの。ここでは、結晶粒の境目(粒界)に沿って破断した箇所(G.B.1 ~ G.B.4)を対象に、粒界平面に作用した応力と、開口変位との相関を調べた。その結果、両者に強い相関は見られなかった。このことは、亀裂の挙動は単純な力学的条件だけでなく、複数の粒界が織りなす微細構造に左右されることを示唆している(下部のモノクロ画像については「Column Vol.1」参照)

Research Highlights NIMSの研究最前線

NIMSの「今」が分かる情報をお手元に。

広報誌「NIMS NOW」は、民間企業・大学・研究機関・省庁など国内の約2,500箇所にお配りしています。本誌の送付をご希望の方は、お問い合わせ先までご連絡ください。無料でお届けいたします。

Features過去の特集