Vol.25 No. 3
水素エネルギー活用への挑戦、総力戦
水素攻略
脱炭素のカギを握る、水素エネルギー。
その大規模供給の実現に立ちはだかる壁を突破するには、
水を電気分解して水素を「つくる」、水素を液化して「ためる(はこぶ)」、安全かつ高効率に「つかう」—
この3つのフェーズにおける技術革新が欠かせない。
その核心にあるのが「材料」だ。材料の性質ひとつで、水素製造や液化の効率も安全性も劇的に変わる。
有用なエネルギーでありながら、材料に「もろさ」というリスクをもたらす水素。
NIMSは今、「つくる・ためる・つかう」のすべての段階で、リスクと向き合い、材料のチカラを最大限に引き出すための研究を展開。
水素社会の実現に向けて、知と技術を結集した挑戦をつづけている。

Research Highlights NIMSの研究最前線
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2025.07.18
水素をつくる|AIや数理モデルの活用で切り拓く、水素の大量製造への最短パス
再生可能エネルギー由来の電気で、水を分解(水電解)してつくるグリーン水素。その大量製造を実現するため、水電解装置用の電極触媒の開発やメカニズム解明に、データ駆動型手法を活用しているのが坂牛健チームリーダーらだ。 最長6年 […]
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2025.07.18
水素をためる|磁性体の力を引き出し、水素の液化効率向上を導け
水素を液化し、大量に輸送・貯蔵する手段としてNIMSが構築を進める「磁気冷凍システム」。齋藤明子主席研究員ら材料開発グループは、液化効率向上の命運を握る「磁性体」の研究開発に情熱を燃やす。 「磁気冷凍システム」の現在地 […]
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2025.07.18
水素をつかう|水素燃料で火力発電をクリーンに。金属3Dプリンタでタービン開発に革新をもたらす
火力発電の燃料を、化石燃料から水素へ転換しようという動きが加速している。しかし、水素を高効率に燃焼させるためにはタービンの構造が複雑になる。長田俊郎グループリーダーと草野正大主任研究員は、金属3Dプリンタや特性予測プログ […]
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2025.07.18
[Column] 水素と材料 Vol.1 破壊のメカニズムを徹底解析
金属の「水素脆性」という弱点 金属材料には、水素が内部に侵入すると引張強度などの機械的特性が著しく低下する「水素脆性」という弱点がある。一般的な脆性破壊とは異なり、そのメカニズムは複雑だ。しかも、金属の強度が高くなるのに […]
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2025.07.18
[Column] 水素と材料 Vol.2「水素環境下材料試験」大解剖
水素に強い金属を求めて 海外のメガソーラーで発電した電力を使って水を電気分解し、大量の水素を製造。それを液化して、専用の運搬船で日本国内に輸入する——そんな液化水素を主役とした水素サプライチェーンの実現を目指し、産官学が […]
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